環境学習指導者養成セミナー「水生生物による水質判定講座」
地域や学校等で開催される「水辺の教室」の指導者を養成する目的で、県内の環境活動団体・指導者や教員、県・市町職員の22名が参加して、講座を開催しました。
1 講義:水生生物による水質調査方法及び指標生物について
株式会社リクチコンサルタント生態環境分析室長の後藤益滋氏を講師に招き、午前は県環境保健センター大歳庁舎で、県内の水環境の状況や水生生物の食物連鎖、調査場所の選定と注意点、水生生物の巣形や似ている種類をどう見分けるかなどの講義を受けました。
また、水生生物による水質判定は、化学分析に比較して、河川の長期的な水質等を反映していることの説明や、水辺の教室を実施する際、こども達がとりがちな行動にどう対応するかの助言がありました。
2 実習:水生生物による水質調査方法について
午後からは会場を維新百年記念公園内の木崎川に移し、水生生物の採取、種類鑑別、水質判定を行いました。講師が例を示した後、参加者がザル、バット等を使い採取しました。
小さな指標生物の判別は難しかったが、参加者からは「石にこんなに水生生物がついているとは!」との驚きの声がありました。
その後、採取した指標生物をシャーレに取り分け、指標生物の数を水質階級ごとに記録しました。29種の指標生物のうち、「きれいな水 4種」 「ややきれいな水 2種」 「きたない水 1種」 「とてもきたない水 1種」 が採取され、最終的に「水質階級Ⅰ(きれいな水)」という結果でした。