公益財団法人 山口県ひとづくり財団 県民学習部 環境学習推進センター
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環境学習指導者養成セミナー「マイクロプラスチック調査指導者養成講座」

プラスチックごみ問題が深刻化する中、河川や海洋中におけるマイクロプラスチックによる環境等への影響が懸念されています。本講座は、こども達が身近な海岸でマイクロプラスチックの調査・観察を行うことを通じて、様々な環境問題を考えてもらうため、その指導者を養成する目的で、県内の環境活動団体・指導者や教員、市町職員の14名の参加により実施しました。

1 講義:マイクロプラスチック調査について

県環境保健センター環境科学部専門研究員の梶原丈裕氏を講師に招き、午前中の講義では、セミナーパーク研修室で、マイクロプラスチックについての基礎知識や具体的な採取方法、子ども達を対象とした学習会の流れなどを学びました。

参加者の中には、マイクロプラスチック調査を具体的に計画している方もおられ、「指導者」となって調査に取り組む意欲のある参加者が多いという印象を受けました。

2 実習

午後からの実習は、雨天のため会場を美濃ヶ浜海浜広場からセミナーパーク内の生物実験室に変更し、実施しました。

4~5人の3グループに分かれ、前日に海岸で採取した砂を用い、ふるい分け・比重分離・選別・観察の手順で実践しました。マイクロプラスチックの目視での判別はとても難しく、参加者はルーペも使い、県環境保健センターの職員の助言もいただきながら、じっくりと腰を据えて観察しました。

参加者は、マイクロプラスチックの判別に夢中になって取り組み、楽しく作業した一方で、海岸の砂にこんなに小さいものが混じっていることで、プラスチックごみ問題の深刻さに改めて考えることが出来たと思います。

こども達がマイクロプラスチックの調査・観察を行うことで、普段、何気なく使っているプラスチック製品による環境影響の一端を知ってもらい、ごみの削減や資源の活用、適正処理など様々な環境問題について理解を深めてもらうことが期待されます。

〇砂のふるい分け

〇水を入れて攪拌

〇上澄みを回収

〇マイクロプラスチックの選別

〇各班で考察~結果発表