令和6年度 環境活動団体等交流会
■ 環境活動団体からの活動紹介
①「里山ビオトープ二俣瀬における活動」
里山ビオトープ二俣瀬ふれあいの会事務局 桐崎翔太氏
休耕田を活用し、会員がアイデアを出しながら設計・製作したビオトープを、自然とのふれあいの場や環境学習の場として活用していることなどが紹介されました。会員が高齢化する中で、行政も積極的に関与するとともに、自然の中での活動が好きな人達が集まり、楽しみながら継続して里地・里山の保全に精力的に取り組んでおられる様子が伺え、そこには、環境活動の原点があると感じました。
②「周南市大島干潟の自然再生活動と体験型環境学習」
大島干潟を育てる会事務局長 山口博光氏
港湾整備事業により造成された人工干潟での自然再生活動、アサリ・カキの養殖、環境学習会の取組や、 J ブルークレジット制度を活用し、企業、行政と連携して活動資金を確保していることなどが紹介されました。多くの活動団体が活動資金の確保に苦慮される中、参加者は、本制度に大変興味を持たれ、多くの質疑が交わされました。
③「山口のぶちええ自然が変わる?おしえて、木のお医者さん!」
山口県樹木医会事務局長 草野隆司氏
本年度、山口県気候変動適応センターと共同で実施された、気候変動の影響を樹木の変化から学ぶ学習会の取組が紹介されました。山口県には天然記念物の樹木が全国1多く、かつ、萩市笠山には温帯と寒帯の植物が共存していることなど、県内特有の植生を丁寧に解説していただき、参加者は興味津々に聞いておられました。
■高校生からの活動紹介
「アースバトンin霧島~九州・山口の未来~に参加して」
山口県立徳山高等学校 北野愛和さん 藤本花果さん(資料発表)
山口県立下関西高等学校 柴田 雫さん 中川佳音さん 中田花蓮さん 藤本未來さん
高校生の皆さんからは、 昨年9月に鹿児島県霧島市で開催された 「アースバトン in 霧島~九州 ・ 山口の未来~ 」での体験をもとに 、 それぞれがグリーン社会の実現に向けて 、 考え 、 まとめたことについて発表していただきました 。
皆さんの、 「もっと環境を感じる機会に触れ行動したい 。 」、「もっと環境について多く学びたい 。 」との頼もしい想いが伝わるとともに 、 参加者との活発な質疑や意見が交わされ 、 多くの方がこれからの社会を形作っていく高校生の皆さんの未来に向けた想いを心強く感じておられました。
参加者からは、 「 団体活動の継続には 、 如何に ひと 、 もの 、 かね を確保する
仕組を構築するかが重要であり 、 今回の事例紹介はどれも参考となった 。 」 。また、高校生からも、「高校生や大学生も環境保全活動に参加したく、若者に活動情報を届けるには、SNSによる発信が有効である。」など、活発な意見が交わされ、有意義な交流会となりました。