公益財団法人 山口県ひとづくり財団 県民学習部 環境学習推進センター
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親子体験学習講座「親子で学ぶ食品ロスとSDGs」

山口県立大学の今村主税氏を講師に迎え、食品ロスの現状や課題とSDGsとのかかわりについてお話いただいた。世界では、年間で生産量の3分の1に当たる13億tの食品が捨てられている一方で飢餓に苦しむ人が約8億人いること、日本でも年間約522万tが廃棄され、その半分は家庭から出ているとのことであった。食品が廃棄される際には、水分の多い生ごみを焼却するために余分に燃料が投入されていることや、食品が食卓に並ぶまでには生産や流通など様々な場面で水やエネルギーが使われていることから、福祉や健康の問題だけではなく、地球温暖化などの環境問題や経済的な損失にも大きな影響を与えているというお話であった。

はじめに、NPO法人フードバンク山口はぎステーション代表の水津真澄氏より、食べ物の大切さや食品を無駄にしないための工夫についてお話をいただいた。その後、調理実習で餃子の皮と野菜を使ったピザと、普段捨てられがちな野菜の皮や芯のだし、ベジブロスを使ったみそ汁を作った。ピザづくりでは、包丁で丁寧に野菜を細かくし、チーズと一緒に餃子の皮に乗せ、フライパンでじっくりと焼き上げた。また、みそとかつお節を合わせたみそ汁を試飲したのち、講師が事前に用意したベジブロスを足して、野菜のだしの味による違いを確かめた。