公益財団法人 山口県ひとづくり財団 県民学習部 環境学習推進センター
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環境学習指導者養成セミナー「マイクロプラスチック調査指導者養成講座」

子どもたちが身近な海岸でマイクロプラスチックの調査・観察を行うことを通じて、プラスチックによる環境問題を知り、ごみの削減や資源としての活用などの大切さを考えるための指導者を養成する目的で、県内の環境団体、市町職員等を対象に実施しました。(参加者16名)

1 講義:マイクロプラスチック調査について

県廃棄物・リサイクル対策課主査の梶原丈裕氏から、マイクロプラスチックの基礎知識、山口県の海洋ごみの状況、調査方法、子どもたちを対象とした学習会の流れについて説明を受けました。

また、プラスチックは海を漂流する間に化学物質を吸着しやすく海流に乗り広がっていくことや、大気中にもマイクロプラスチックが存在すること、人の血液からマイクロプラスチックが見つかった報告があることなど、最近の話題につても解説され、参加者は熱心に聞いておられました。

2 実習

午後からは、美濃ヶ浜海浜広場で、3~4人の4グループに分かれ、砂の採取場所の選定・採取、砂のふるい分け・比重分離・選別・観察という調査の手順で実習しました。

県環境保健センター環境科学部の職員の助言を受けながら、マイクロプラスチックの選別に取り組みました。参加者は目視ではなかなか判別が困難なものは、ルーペやピンセットを使いながら、細かなプラスチック片を種類別にシャーレに移し、その数を集計表に記録しました。

確認された量の多くは、発泡スチロールであり、参加者からは「一見、ごみがない海岸でも、このようにマイクロプラスチックが見つかることに驚いた。」「一旦、微細化したごみの回収は困難であり、プラスチックによる環境影響について多くの人に知ってもらいたい。」などの声がありました。

参加者の中には、学習会の開催を計画されている方がおられ、この研修会で習得された知識等が学習会に生かされるものと思います。