未来につなぐSDGs講座「脱炭素社会と暮らしの中のエネルギー」
山口大学大学院技術経営研究科教授の福代和宏氏を講師に招き、積水ハウス株式会社の御協力をいただき、同社、山口工場内の「Tomorrow’s Life Museum山口」にて、「デコ活と暮らしの中のエネルギー」と題して、脱炭素につながるエネルギーと住宅の役割について考えていただく講座を実施しました。(受講者20人(うち中高生3名))
1 講義:デコ活と暮らしの中のエネルギー
福代教授からは、「デコ活」とは、【デ:電気も省エネ断熱住宅】、【コ:こだわる楽しさエコグッズ】、【カ:感謝の心食べ残しゼロ】、【ツ:つながるオフィステレワーク】をいい、それぞれが暮らしの中でのエネルギー削減につながる大事な取組であることや、住宅関連では、熱の出入りが最も多い窓やドアの断熱化が室内気温の変動を小さくし効果が高いことなど、様々な視点から解説していただきました。
また、桜の開花日、紅葉日の変化や水稲の高温障害など、地球温暖化により既に起こっている植物界の変化や農作物への影響、日本の環境・エネルギー問題、様々な再生可能エネルギーの導入状況、蓄電池(リチウムイオン電池)の導入とリユース・リサイクルなど、多岐にわたる最新の情報を説明していただき、受講者からは「最新のデータを知ることができおもしろかった。」などの感想がありました。
2 見学:Tomorrow’s Life Museum山口内 「住まい創造館」及び「快適生活館」
午後からの見学では、2班に分かれ、Tomorrow’s Life Museum山口内の「住まい創造館」及び「快適生活館」のぞれぞれで、積水ハウス株式会社の担当者様から、省エネ・創エネ設備や断熱材、複層ガラスの技術について詳しく説明していただきました。(展示等の内容は同じ)
現在、同社が新築する住宅の9割以上がZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)であることや、複層ガラスも様々なグレードがあることなどを紹介していただくとともに、複層ガラスの断熱性能の比較体験では、受講者がその効果を実際に体感することができ、最新の技術に興味津々で、「自宅の窓を、是非、複層ガラスにしたい。」などの声も聞かれました。
若い受講者からは、「今から生きる私にとって重要なことを知ることができた。」と声が寄せられ、深刻化する地球温暖化対策として、益々重要となる脱炭素の取組について、多くの若者に知っていただくことの重要性を再認識した講座でした。