未来につなぐSDGs講座 防災はフェーズフリーの時代へ!
(一社)レベルフリー代表、気象防災アドバイザーの坂本京子氏を講師に招き、いつもの暮らしの中に防災のアイデアを取り入れることで防災対策につなげる「フェーズフリー」を学ぶことを目的に講座を開催しました。(受講者29人(うち小学生3名、中学生2名))
坂本先生は、防災とは「自分自身と大切な人の命を守ること。」「大切な人を悲しませないこと。」であり、頻発する災害に対する心構えとして「災害は“まさか”ではなく、“いつか”起きるものと認識し、自分は大丈夫だとは思わないこと。」と特に強調されました。
フェーズフリーについて、例えば、日頃使う「撥水ふろしき」を非常時に「バケツなど」として使用することや、「日頃は小物入れとして使用→災害時の携帯トイレ」「日頃もカセットコンロを使用→停電時等に活用」「日常的な家庭菜園や地域農園→災害時の食料調達」や、「普段も食べている賞味期限の長いレトルト食品などをローリングしながら備蓄(ローリングストック)→災害時の非常食」など、様々な例を示されながら、「いつもの自分の行動(「もの」、「習慣」、「考え方」)が、もしもの時に自分を救うことにつながる」ことをわかりやすく教えていただきました。
また、大規模地震の後のガラス片などの片付けには、「ほうき」「チリトリ」などのアナログ製品が役立つことや、非常持ち出し袋に備える様々な便利品は、「100円商品で十分揃えることができるので、商品をさがすことも楽しみながら備えてください。」と説明されました。
世代に偏りがないようにグループ分けし、フェーズフリーな暮らしのアイデアについて、大人も小中学生も出し合いました。
多世代の参加となり、小学生が理解できるだろうかと心配しましたが、分かりやすい内容のクイズを交えるなど、先生は、全員に配慮した進行をされました。受講者からは、「フェーズフリーのイメージがつかめた。」「防災は日常的なものと意識を変え、習慣化したい。」などの感想が寄せられ、充実した講座となりました。